梅毒はHIVと重複感染がおこる危険性がある

2020年03月08日

梅毒とHIVはまったく別の病気ではありますが、この2つの性病は密接な関わりがあるので、梅毒に感染するとHIVに重複感染する可能性が高いということを知っておかなければならないでしょう。梅毒になると身体のあらゆる部分に病変部が生じてしまいますが、この病変部はHIVウイルスにかかりやすいという特徴があるのです。何もなければうつることがないような部位であっても、すでに病変部となっていることでそこにHIVウイルスが付着すると身体のなかにウイルスを取り込んでしまいます。まったく別の病気であっても重複して感染することがあるので、2つの病気にならないためにも、早急に治療を進めて行かなければなりません。

現在では医療技術が進歩しているため、HIVに感染しても早期治療を行うことでエイズまで進行させないで済んだり、他の人と同じくらいの寿命まで生きられるようになっていたりします。これからも患者の余命が伸びると言われているので、昔ほどは恐ろしいと思われることが少なくなっているかもしれませんが、それでも感染しないように注意するべき病気であることには変わりがありません。たとえ余命が伸びるのだとしても、病気になってしまうと免疫力が低下して、免疫力の低下によってあらゆる病気になりやすくなってしまい、ずっと様々な病気にならないように神経をとがらせながら生活しなければならないのです。

HIVは梅毒と重複感染しやすいと言えますが、それ以外にもうつってしまうリスクがある場面はたくさんあります。過去には献血で集められた血液のなかにHIVウイルスに感染している人の血液が混じっており、その献血された血液を他の人に輸血してしまったという事故もあるのです。それ以降、献血後の検査方法が見直されてきていますが、ウイルスを保有して間もない人の血液からウイルスを発見することは困難であるため、厳重に検査を行ったとしても確実に混じっていないとは言い切れないのが現状だと言えます。

どのような原因で病気になってしまったとしても、陽性反応が出たら治療を進めて行かなければなりません。通常は、抗レトロウイルス薬と呼ばれる、複数の治療薬を組み合わせたものを用いて治療していきます。ですが、抗レトロウイルス薬を用いても、ウイルスを根絶することはできませんので、あくまでも症状を悪化させないように抑制することを目的として用いられるのです。

HIVは梅毒などの他の性病を患っていると、それだけで病気になる確率を高めてしまいます。セックスを行う際にコンドームの装着を徹底していたとしても、性器以外の病変部からウイルスが取り込まれる可能性もあるので、コンドームだけでは防ぎようがないということができるのです。重複感染を防ぐためには、他の性病にならないように心がけておくことが重要だと言えます。もし、何かしらの性病に感染してしまったときは、一刻も早く治療することができるように、病院で検査を行ったり治療薬を服用したりするようにしてください。

HIVに対する治療方法は、日々進歩していますが、原因となるウイルスを完全に根絶することはできませんので、一生病気と付き合っていくことになってしまいます。他の性病にならないように気をつけることは、このような病気にならない予防としても役に立つので、どのような性病であってもうつってしまうことがないように注意して生活することが大切です。予防していたとしても、病気になってしまった可能性がある場合は、保健所や医療機関で相談して適切な時期に検査が受けられるようにしてください。パートナーと性行為をしている場合は、パートナーにもうつしてしまった可能性があるので、ふたりで検査を受けるようにしなければなりません。